ジャックダニエルのメーカーブラウン

ブラウン・フォーマン社は、ジャックダニエル・ウイスキー、ウッドフォード・リザーブ・バーボン、エル・ジマドール・テキーラといった同社の酒類ブランドに対する価格上昇と安定した需要の恩恵を受け、四半期売上高でウォール街の予想を上回った。

蒸留酒製造業者は、コスト上昇と米ドル高からマージンを守ろうと世界的に価格を値上げしている。

リフィニティブのデータによると、ブラウン・フォーマンの4月30日終了第4四半期の売上高は5％増の10億5000万ドル（9億8000万ユーロ）となり、アナリストの平均予想9億9030万ドル（9億2502万ユーロ）を上回った。

しかし、複数回の値上げにもかかわらず、同社はサプライチェーン、原材料、包装に関連する経費の増加に取り組み、同四半期の粗利益率は前年同期の62.8％から60.8％に上昇した。

これは、飲料メーカーや小売業者を含むいくつかの消費者企業が、予想よりも早い利益率の回復を目指して原材料コストや在庫の低下、価格引き上げの延長に頼っているのとは対照的である。

ケンタッキー州ルイビルに本拠を置くブラウン・フォーマンも、1年間のサプライチェーンの混乱を受けて、航空旅行やクルーズ旅行が回復したこと、また流通業者がドイツ、オーストラリア、メキシコなどの市場でワインや蒸留酒を補充したことからも恩恵を受けた。

同四半期の1株当たり利益は43セントで、アナリストの予想と一致した。

このアメリカのバーボンウイスキーメーカーの業績は、競合するアンハイザー・ブッシュ・インベブ、モルソン・クアーズ・ビバレッジ社、コンステレーション・ブランズ社の業績を反映しており、これらの企業は自社の高価な製品に対する需要が堅調で好調な四半期を報告している。

ブラウンフォーマン氏は、本業純売上高が通年で５─７％増加すると予想していると述べた。

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